血圧を測定される患者

高血圧の治療においては降圧剤を使用することによって血圧を低下させ、目標血圧に到達させるというのが当然のようにして行われています。
これは合併症のリスクを減らすための考え方であり、重篤な合併症による死亡リスクを減らすことが目的とされています。
高血圧が維持されると血管や心臓、腎臓といった器官に負担がかかることから、大小の合併症のリスクが生じます。
特に懸念されているのが動脈硬化であり、これが血管の閉塞や出血をもたらすことで脳卒中や心筋梗塞などの死亡リスクの高いイベントにつながってしまう可能性が高いからです。
こういった考え方は合理的ではあるものの、実際には降圧剤を使用して治療を行っていくことにより死亡リスクが増加するという報告もなされています。
予後が良くなるという報告もあるため、降圧剤の種類や患者の条件設定などによって一概にいえない部分もあるのが確かです。
しかし、降圧剤が合併症による死亡リスクを低下させるという単純なものではないということは明らかといえます。
問題視されることが多いのは降圧剤の副作用により生じた疾患による死亡です。
多くの降圧剤は長期間使用しても副作用が生じにくいとされていますが、全く生じないというわけではありません。
確率が低いだけであって、長期間使用していればそれだけ副作用のリスクが高まることは否めません。
ほとんどの降圧剤では肝機能障害や血液系への副作用等が稀な副作用として添付文書にも記載されています。
長期使用によってこういった副作用が生じてしまい、重篤化して死亡につながるというのが降圧剤使用での死亡リスク増加の原因として大きなものとなっています。
薬も万能ではないということの理解が大切と言えるでしょう。
具体的に薬名を挙げるとすれば病院の処方などでよく使われている降圧剤にノルバスクがあります。
ノルバスクはカルシウム拮抗薬に分類される降圧剤で血管を拡張させることで血圧を下げることができます。
ノルバスクの副作用は他の高血圧治療薬と比べて副作用が比較的少ないのが特徴です。
軽い症状には頭痛、動悸、顔の潮紅などがみられます。
ノルバスクも例外ではないですが、医薬品には副作用が付きものです。
上記でも説明しましたが、降圧剤が原因で死亡するリスクもないとは言えないので、それらを踏まえた上で降圧剤を使用しましょう。

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